2011年5月から153日間、夫と世界を散歩しました  現在はニューヨークで新たな挑戦に挑んでいます!

2011-09-02

警察に行け!

8月31日夜10時の夜行列車でイスタンブールからセルビアの首都ベオグラードへ向かった。6人キャビンにはイタリア人の男性、セルビア人の若いカップルと私たちだった。イタリア人は仕事でイスタンブールに来ていて、26年前にイスタンブール→ミラノまで列車で行った思い出をたどりたく、列車で帰ることにしたと話していた。セルビア人たちは夏休みをトルコで過ごしていた。

20代のセルビアン学生、30代のジャパニーズ無職夫婦と40代のイタリアン富豪。コメディのように傑作な5人組だった。

トルコ側の国境駅カピクル
列車は定刻通り、22時にイスタンブールを出発。5時間後、夜中3時にトルコ側の国境駅カピクルに到着。突然、キャビンの扉がドンドンと叩かれ、低い男性の声が響いた。Go to police! (警察に行け!)寝ぼけていたせいでドキッとしたが、駅ホームにある出入国管理局へ行きなさい、ということだった。目をこすりながら、貴重品だけ持って列車を降りた。出国手続きは15分で済み、列車に戻り、またすぐ寝てしまった。2時間後にまた起こされた。今度はブルガリア側の国境駅に到着。入国管理官にパスポートを取られ、荷物検査もさせられた。パスポートが手元に戻ってきたのは朝6時。夜中の国境越えは眠気との戦いだ。

取り残された車両
9月1日午後12時半。出発から10時間後にブルガリアの首都ソフィアに到着。車掌さんに、「ここで7時間停車するので、よかったら街を散策して来なさい」と言われた。7時間も停車!?あとでわかったが、ソフィア着が予定より20分遅れたため、連結すべきエンジン車両に間に合わなかったそうだ。結局、私たちの車両だけ次のベオグラード行きの列車を待つハメになってしまった。でも、大丈夫。おかげでソフィアの街を半日歩いて回ることができた。

夕方6時半にホームに戻ったら、私たちの車両だけがポツンと取り残されていた。次のベオグラード行きの列車はまだ到着していなかった。90分ほどホームで待っていたら、ようやくエンジン車両が到着!夕方8時半に列車は再び出発。

ソフィアからベオグラードは約380キロ。その距離を移動するのに、19時間かかってしまった!

0 件のコメント: