汚れた水は洗えない

「汚れた水は洗えない」

これは西アフリカのことわざ。２１世紀の今も毎日何十キロも歩いて家族のために水を集めて生活をしている人たちは世界にはたくさんいる。世界中の女性が水汲みに使う時間は一日２億時間を超える、というデータまである。悲しいことに、８．８億人の人々（８人に１人）はきれいな水を利用できないで暮らしている。そして、毎年３５７万人もが水に関する病気で死亡し、２０秒ごとに１人の子供が汚れた水で命を落としている。
（http://water.org/）

ここで質問：水は沸騰させれば、安全な飲み水になると思いますか？

私の幼馴染の父親で医師のＫ氏に聞いてみた。煮沸消毒は１００℃で１０－１５分で栄養型の細菌は死滅するが、芽包を持つ細菌は１－２時間煮沸しないと死なないということを教えてくれた。そして、Ｂ型肝炎ウィルスはいくら煮沸しても完全に死滅しないそうだ。大腸菌や結核菌といった病原細菌は６０－６５℃で３０分で死滅するそうだが、レジオネラ菌など腸管病原菌は加熱しても死なない。

結論：水は沸騰するだけでは、安全な飲み水にはならない。

旅で一番気をつけないといけないのは、水。私たちは携帯用湯沸かし器、ろ過フィルターとステリペンという、米国水質協会認定の携帯紫外線浄水器を持っていく予定だ。（ステリペンはニューヨークの親友が結婚祝いにプレゼントしてくれたもの。）５００ccの水を約４８秒で浄化するすごい道具だ。

かわいい子には旅をさせろ、というが、正しい知識を持つことも大事だね。