2011年5月から153日間、夫と世界を散歩しました  現在はニューヨークで新たな挑戦に挑んでいます!

2011-07-06

シベリア鉄道日記

7月4日 午前10時
今朝、地震だと思い目が覚めた。列車が揺れていただけなのに。まだ311のトラウマが残っているのかも。

7月4日 午後4時
旅に出てから45日が経過。あっという間に時間が過ぎた気がする。アイスランドの噴火からスタートし、5ヶ国を海と陸で渡り、今は長い長いシベリア鉄道の車内。やっと一休みできる感じ。静かな列車の中から眺める変わり行く外の景色。

私たちの旅をここまで豊かにしてくれているのはすばらしい人たちとの出会い。アイスランドで出会ったおじさんに言われた言葉が印象に残っている。「世界にはいい人と悪い人がいるが、ほとんどがいい人だよ」すごく単純なことだけど、意味深い。

旅に出るまでは、自分のための仕事、自分のための物、自分のための休日にエネルギーを使いすぎていた。今は仕事がなく、物も少なく、毎日が休日。当たり前にあったものがなくなると不安になると思っていたが、その反対だった。やらなくてはいけないことが毎日の生活からなくなると、何でもできるという喜びと自信がどこからか湧き出てくる。

7月5日 午前11時
東方面にシベリア鉄道に乗っていると、1日が23時間しかない。毎日1時間の時差がある。モンゴルまで到着する間に5時間の時差を体験することになる。少しずつ日本時間に近づいている。

さて、今日も1日列車の中。外は曇り。シベリアの建物はほとんどが木造。ペンキをあまり塗らず、自然な木の色を生かしている。列車に揺られ、自分が移動されているのが感じる。普段の生活の中では、自分で自分をコントロールしている気になってしまう。でもこうして全身の力を抜き、列車に揺られていると、自分以外の力に動かされていることに気づく。脱力。簡単そうでなかなかできないんだよね。

右の列車が私たちが乗っているシベリア鉄道
列車の窓から見えた風景
4人キャビンには私たちだけ。ラッキー!
チャーシュー麺&サラミとチーズのオープンサンド

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