2011年5月から153日間、夫と世界を散歩しました  現在はニューヨークで新たな挑戦に挑んでいます!

2011-07-27

木の上に立って見る

学生の頃、父親に言われた言葉がとても印象に残っている。「親」という漢字は「木の上に立って見る」と書く。それまで何度も書いていた字。言われるまでその意味に気づかなかった。木の上からのほうが子供のことはよく見える。大事なのは、座って見るのではなく、立って見ること。そして、本当に必要な時だけ下りてくる。私とYoshiはまだ子供がいないが、子育てについてよく話し合う。

これまでの旅で3組の親子と共に生活をすることができた。アイスランドのオスカーくんファミリー、フィンランドのアンジェリカさんファミリーとモンゴルのベグスさんファミリー。国と文化によって子育てに対する考え方は全く違う。

オスカーはアイスランドに住むコロンビア人。子供はアイスランド人のアナとの間に生まれたハーフ。オスカーとアナは子供をトライリンガルに育てようと努力している。オスカーはスペイン語を担当、アナはアイスランド語を担当、そして夫婦の間では英語で会話をしている。子供にスペイン語を教えるというオスカーの熱心な姿勢には驚いた。彼は子供にスペイン語以外の言語では絶対に話しかけない。例えアナの家族と一緒にいて、みんながアイスランド語で会話をしていても、オスカーは子供にスペイン語で話し続ける。アイスランド語に切り替えれば、オスカーにとってどんなに楽か。でも、彼は子供のためを思い、決めたことを曲げずにやり通している。

フィンランドで出会ったアンジェリカとは2晩だけ泊まらせてもらったが、彼女がカウチサーフィンに参加している理由は興味深かった。アンジェリカは子供と二人暮らしをしているシングルマザー。二人だけの世界になりがちな環境だからこそ、お客さんを家に招くようになったと彼女はいう。子供がいろんな人と触れ合えるよう、今もカウチサーフィンのホストを続けている。

モンゴルで仲良くなったベグスさんは伝統的な家、ゲルで奥さんと4人の子供と暮らしている。壁のない小さなゲルの中ですべてを共有しながら生きている。11歳の長男はそろそろ思春期を迎える。自分の部屋がほしいと思うことはあるのだろうか?モンゴルでは、「子供3人生んで、ようやく親」ということわざがある。子孫繁栄は人口を増やすため。今の日本ではあまり見ない価値観かも。

2 件のコメント:

Yui@Yamaguchi さんのコメント...

いろんな国の、いろんな親の思い方、面白い!

Sahe さんのコメント...

ゆいちゃん!コメントありがとう~そう、旅していると、子育てについていろいろ考えさせられるよ。