先週から右肩の筋肉に痛みを感じるようになった。
実は、こういう症状が出るのは今回が初めてではない。
4年前のこと。
当時は東京の制作会社で勤務していた。
ある朝、目が覚めたら、右肩と腕に激痛が走った。
寝違えたのかと思ったが、夕方になっても治らず、
症状は悪化する一方。
そして、数日後には右腕が挙がらなくなってしまった。
病院で4人の先生に診てもらったが、どれも納得のいかない診断だった。
パソコンの使いすぎ、疲労、仕事のストレス・・・
なぜ腕が挙がらなくなってしまったかについては、
どの先生も首をかしげるばかり。
とにかく痛みをやわらげたい。
針治療、気功、自律神経免疫療法など、様々なことを試してみた。
発病から4ヶ月後にようやく痛みは緩和されたものの、腕はまだ挙がらなかった。
20代で50肩!?まさか。
当然、痛みは辛い。
でもそれより辛かったのは、原因がわからなかったこと。
なんでこういうことになってしまったのか?
そして、いつ「元の自分」に戻れるのかな?
焦るばかりだった。
そんな時に、Yoshiがこんなことを言ってくれた。
「今のSaheもSaheだよ。」
それは、私にとってとても必要な言葉だった。
私は腕が挙がらない自分は自分じゃないと思っていた。
でも人は常に変化している。
体が不自由になった自分も自分なんだっていうことを
受け入れることで気持ちが100倍楽になった。
発病から半年が経過。
ようやく良い先生に出会うことができ、病名が出た。
「神経痛性筋萎縮症」
10万人に1人しかかからないといわれている
原因不明、治療法なしの病気だった。
珍しい病気だけに、正しく診断できる先生は少ないらしい。
10万人に1人ってすごい確率だ。
それなら病気より宝くじが当たるほうがよっぽどよかったのに。
でも、この病気になったおかげで、大切なことを学べた気がする。
体が悲鳴をあげたら、耳を傾けよう。
簡単そうで、意外とできないことなんだなと、つくづく感じる。
さて、発病から2年後に幸い病気は完治した。
でも今回また似たような症状が同じ右腕に出たので、ちょっと心配。
神経痛とは、今後も付き合っていかなくてはならないかもしれない。
大事なことは、それを受入れ、どううまく共存できるかを考えることだと思う。
今回の症状を日本の先生と相談したら、
病気の再発ではないと教えてくれたので、一安心。
旅中に重いバックパックを長い間背負っていたせいで、
「胸郭出口症候群」にかかってしまったようだ。
筋肉を休ませることによって改善するとのこと。
私のバックパックの重さは18キロ。
これは体重の36%という計算になる。
私の筋力ではちょっと重すぎるのかもしれない。
肩に負担がかかるのも無理ないね。
しばらくゆっくり体を休めようと思います。
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