2011年5月から153日間、夫と世界を散歩しました  現在はニューヨークで新たな挑戦に挑んでいます!

2011-10-07

体が悲鳴をあげたら、耳を傾けよう


先週から右肩の筋肉に痛みを感じるようになった。
実は、こういう症状が出るのは今回が初めてではない。

4年前のこと。
当時は東京の制作会社で勤務していた。
ある朝、目が覚めたら、右肩と腕に激痛が走った。
寝違えたのかと思ったが、夕方になっても治らず、
症状は悪化する一方。
そして、数日後には右腕が挙がらなくなってしまった。

病院で4人の先生に診てもらったが、どれも納得のいかない診断だった。
パソコンの使いすぎ、疲労、仕事のストレス・・・
なぜ腕が挙がらなくなってしまったかについては、
どの先生も首をかしげるばかり。

とにかく痛みをやわらげたい。
針治療、気功、自律神経免疫療法など、様々なことを試してみた。
発病から4ヶ月後にようやく痛みは緩和されたものの、腕はまだ挙がらなかった。
20代で50肩!?まさか。

当然、痛みは辛い。
でもそれより辛かったのは、原因がわからなかったこと。
なんでこういうことになってしまったのか?
そして、いつ「元の自分」に戻れるのかな?
焦るばかりだった。

そんな時に、Yoshiがこんなことを言ってくれた。
「今のSaheもSaheだよ。」

それは、私にとってとても必要な言葉だった。
私は腕が挙がらない自分は自分じゃないと思っていた。
でも人は常に変化している。
体が不自由になった自分も自分なんだっていうことを
受け入れることで気持ちが100倍楽になった。

発病から半年が経過。
ようやく良い先生に出会うことができ、病名が出た。
「神経痛性筋萎縮症」
10万人に1人しかかからないといわれている
原因不明、治療法なしの病気だった。
珍しい病気だけに、正しく診断できる先生は少ないらしい。

10万人に1人ってすごい確率だ。
それなら病気より宝くじが当たるほうがよっぽどよかったのに。
でも、この病気になったおかげで、大切なことを学べた気がする。
体が悲鳴をあげたら、耳を傾けよう。
簡単そうで、意外とできないことなんだなと、つくづく感じる。

さて、発病から2年後に幸い病気は完治した。
でも今回また似たような症状が同じ右腕に出たので、ちょっと心配。
神経痛とは、今後も付き合っていかなくてはならないかもしれない。
大事なことは、それを受入れ、どううまく共存できるかを考えることだと思う。

今回の症状を日本の先生と相談したら、
病気の再発ではないと教えてくれたので、一安心。
旅中に重いバックパックを長い間背負っていたせいで、
「胸郭出口症候群」にかかってしまったようだ。
筋肉を休ませることによって改善するとのこと。

私のバックパックの重さは18キロ。
これは体重の36%という計算になる。
私の筋力ではちょっと重すぎるのかもしれない。
肩に負担がかかるのも無理ないね。

しばらくゆっくり体を休めようと思います。

<バックパックの写真はこちらをクリック>

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